不眠に悩む日本人の現状はひじょうに深刻です。
この記事では不眠が体にどんな影響を与えるか、そしてどのようにしたら改善するかを
わかりやすく説明します。
少しでも皆さんが気持ちよく眠れるように、役立つ情報をお届けしますのでぜひ読んでみてくださいね。
目次
項目 | 内容 |
---|---|
不眠が健康に与える影響 | 不眠が健康に与える影響 ・体への怖い影響5選 ・不眠症セルフチェックリスト |
改善策の紹介 | 改善策の紹介 |
おすすめの製品とサービス | おすすめの製品とサービス |
不眠が健康に与える影響
ある機関が発表した2024年の調査では、全体の47.2%の人が「不眠症の可能性」とされています。
とくに20代から40代の世代では、不眠症の疑いが高い人が半数以上という驚くべきデータも
見つかりました。
それでは睡眠が十分でなかった場合、私たちの体にどのような影響があるのでしょうか。
体への怖い影響5選
① 疲れが取れなくて日中の活動がつらい
体が十分に回復できないことで日常的に疲れを感じるようになります。
活動するためのエネルギーが不足し、どんなに簡単なことでも負担に感じるようになります。
また、朝起きた時点で疲労感が残っているため全体的に活動量が減ります。
外出や運動などの積極的な行動を避けがちになってしまうのが原因です。
② 集中力や判断力が低下する
十分な睡眠が取れないと脳の働きも悪くなります。
集中力が低下し気が散りやすくなります。
また、判断力も鈍くなるため仕事や日常生活の中で適切な決断ができなくなることがあります。
このためミスが増えたり、問題解決が遅れることが多くなります。
このようなことが原因で自己評価が下がったという経験はありませんか?
不眠がつづくと自己肯定感が失われ自信を持ちづらくなる傾向もあります。
③ 仕事や家事がこなせない
仕事や家事といった日常のタスクをこなすことが困難になります。
疲労や集中力不足から、効率が悪くなり物事を予定通りに進められなくなることがあります。
仕事のパフォーマンスが落ち家事も疎かになることで、
家庭環境や職場での信頼関係にも悪影響を与えかねません。
このように、睡眠不足は日常生活全体に負のスパイラルを引き起こします。
④ 免疫力が下がって病気にかかりやすくなる
不眠は体の免疫機能にも悪影響を及ぼします。
睡眠中に行われる免疫細胞の修復が十分できないことで免疫力が低下し
感染症や風邪などの病気にかかりやすくなります。
また、慢性的な睡眠不足は炎症を引き起こしやすくなり身体の様々な部位に
不調が現れることがあります。
このように睡眠不足は病気の予防力を弱め、体調を崩すリスクを高めてしまいます。
⑤ 精神的なストレスが増え、気分が落ち込む
脳内で分泌される幸福感に関わるホルモン(セロトニンやドーパミンなど)の量が減少します。
精神的バランスが崩れやすくなりイライラしたり物事に対して
ネガティブな感情を抱くことが増えます。
ストレスに対処する能力も低下するため些細な出来事に過剰に反応、
感情の浮き沈みが激しくなります。
このような状態がつづくとうつ病などのメンタルヘルスの問題を引きおこす可能性が高まります。
不眠症セルフチェックリスト
過去1か月間に、少なくとも週3回以上経験したものについてチェックしてみましょう。
項目ごとに点数を加算した合計があなたの点数です。
・全く経験していない【0点】
・まれに経験している【1点】
・ときどき経験している【2点】
・頻繁に経験している【3点】
1. 寝つきの悪さ
ベッドに入ってから30分以上寝つけないことがある
【 点】
2.中途覚醒
夜中に目が覚めることがあり、その後寝つけない
【 点】
3.早朝起床
予定より早く目が覚めてしまい、再び寝つけない
【 点】
4.総睡眠時間の不足
自分が必要とする睡眠時間より短いと感じる
【 点】
5.睡眠の質
睡眠が浅い、質が良くないと感じる
【 点】
6.日中の気分の低下
眠れないことで日中の活動が困難になる
【 点】
7.日中の活動能力の低下
眠れないことで日中の活動が困難になる
【 点】
8.日中の眠気
日中に強い眠気を感じることが多い
【 点】
診断結果
各項目の点数を合計し、あなたの合計点数を算出しましょう。
- 0~5点:不眠症の可能性は低いです。
- 6~9点:軽度不眠症の可能性があります。
- 10~15点:中等度不眠症の可能性があります。
- 16~24点:重度不眠症の可能性があります。
改善策の紹介
質の良い睡眠を取るために、まずは自分の生活習慣を見直してみましょう。
以下のような工夫をすることで、眠りの質がぐんと上がります。
睡眠環境を整える
寝室をリラックスできる空間に整える
人間は安心感のある環境でこそ、深い眠りに入ることができるといわれています。
具体的な方法としては、
- 部屋を暗くする
- 外からの騒音を遮断する
- 室温は夏25℃前後、冬20℃前後
- 湿度は夏50-60%、冬40-50%を目安に保つ
- 快適な寝具を使う
- マットレスや枕は自分の体に合ったものを選ぶ
以上があげられます。
湿度に関しては加湿器を使うなどして工夫してみましょう。
音に関しては防音性の高い窓を取り付けるだけで図書館並みの静けさを得られるという検証もあります。
信頼できるリフォーム会社に相談してみるものいいかもしれません。
光と音のコントロール
寝室の光や音も、睡眠の質に大きな影響を与えます。
- 寝る前スマートフォンやテレビを使わない
- 暖かい光の間接照明をつける
- 耳栓を使う
- リラックス効果のある自然音を流す
スマートフォンやテレビの青い光は睡眠を誘うメラトニンの分泌を抑制するといわれています。
かわりに暖かい光の間接照明を使うことでリラックスした雰囲気を作ることができます。
自然音に関しては、「クジラの歌」や「鳥のさえずり」「洞窟の音」などYouTubeで手軽に聴くことが可能です。
就寝前のリラックス方法
寝る前にスマホやパソコンを使うのは控えましょう。
代わりに読書をしたり軽いストレッチを行うことで、心が落ち着きます。
おすすめの製品とサービス
快適な睡眠をサポートするために、以下のような製品やサービスを活用してみてください。
- 快適な枕やマットレス:体に合った寝具を使うことで、より深くリラックスした睡眠が得られます。
- リラクゼーションアプリ:心地よい音楽やガイド付き瞑想が入っているアプリで、気持ちを落ち着けて眠りにつく手助けをしてくれます。
- 加湿器:香り付きのものもおすすめです。ラベンダーは心を落ちつかせる効果があります。
- 防音性の高い窓:今ある窓に取り付けるだけのインプラスという商品もあります。
これらの工夫を日常に取り入れて、少しずつ不眠の悩みを改善していきましょう。
『参考サイト』 | |
不眠症チェックリスト | アテネ不眠尺度 世界保健機構(WHO)が中心になって設立した「睡眠と健康に関する世界プロジェクト」が作成した世界共通の不眠判定法。8つの質問に対する回答を最大24点で数値化し、その点数により不眠症であるかの診断を行います。 |
厚生労働省「健康づくりの睡眠ガイド2023」 | https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf |
2024睡眠白書 | https://www.nishikawa1566.com/company/laboratory/hakusyo/archive/2024/ |
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